2007年12月12日水曜日

「祝!一棟」を考える。

 一条工務店仙台の営業として入社し、初めてお客様と請負契約を結ぶ・・・。
その契約を私達は「祝!一棟」と呼び、祝福しております。

最近の「祝!一棟」は、元金融商品の営業マンと元外食産業の店長でした。

人事に携わる者としては、この『祝!一棟』という響きが大好きです。

 どんなに優れた人財であっても、新しい仕事で、初めての契約となるまでは
さまざまなドラマがあるものだからです。

 私たちの「住宅営業」という仕事は、お客様の「間違いの無い家造り」をサポート
させていただく仕事です。ですから、「お客様へわかりやすく、真剣にお伝えするコト」が
大切になります。

 単に「知識がある」「資格がある」だけではなく、「お客様以上に真剣になる・・・」
習慣を身に着けることが、最前線に出て行くためのパスポートになるのですが、
この習得に苦労があるのです。
 
 知識を身につけることは難しくありません。
 資格も、勉強すれば入手不可能なものは多くありません。
 
 でも「お客様以上に真剣になる・・・」は違います。
 計測できない、スタイルもさまざまな「真剣さ」の習得が必要だからです。 

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 私たちのお客様は「生活のプロ」です。
 ですから、光熱費やデザインといった「目に見えるもの」については、すばらしい
 アイデアを持っていらっしゃいます。
 
 しかしながら、地盤の様子や建てる構法、建築材料の違いから生まれる
 「災害からの安全確保」「経年変化による劣化(長持ち)」や「住まいと健康の関係」
 「将来の資産価値」・・・などなど、目に見えない、想像しにくい要素に関しては、
 あまり重要視されていないケースが目立つんです。
 
 正直、利益追求で考えれば「見た目だけ重視」のほうが良いのかも知れません。

 お客様の言うとおりに、目に見える所だけなんとかおっつけて、目に見えない
 所は手を抜いて施工し、材料は素人にはわからない様レベルを下げても
 法律違反でなかったらOKではないでしょうか?。

 ・・・目に見えるところが立派なのに、坪単価はこんなに安い!
    (実は中身は※※なんで儲かった)
 ・・・営業マンは反論せず、希望をなんでもハイハイと受け入れてくれてサイコー。
    (将来※※危険な方法だったけど、どうしても!って言われたんでしょうがない)
    (あの※※・・・一件よさそうに見えるけど、将来※※だよな。でも希望だしまぁいいか)

 
 でも、一条工務店 仙台はあえてこう考えます。

 お客様の意見とくい違いがあっても、間違いの無い家造りの提案は必ずする!
 最後に決断するのはお客様だけれど、建築のプロとして納得いくまで話し合いをして、
 数十年、笑顔で安全に健康に暮らしていただける「家造り」にする!

 そして、数十年後も存続して、メンテナンスに声をかけてもらい続けて
 お客様の笑顔を見に行ける会社であるべきだ・・・と。

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 世の中の住宅ニーズ100%が一条工務店とマッチしているとは思いませんし、
 一条工務店仙台以外で、ちゃんとした建築をされている会社は沢山あります。
 評価基準さえ理解して決断されていれば、お客様の選択は幸せにつながります。

 しかしながら、評価基準である「間違いの無い家造り」を理解しないまま建築なさって
 数年後後悔されている方も少なくないようです。

 だからこそ「評価基準」を理解してから「家造り」を検討していただきたい・・・。
 だからこそ、一条工務店仙台の営業マンにはがんばって欲しいのです。

 
 お客様が、希望を漏らさず聞き出してもらって、検討を加えてもらって、
 よりすばらしい構造・間取り・インテリアに昇華させてスタートし、
 その後、ちゃんとした材料を選んで、揺るがない地面に土台を作り、きちんと
 組み立てて、キレイにお化粧をしてもらうことができるパートナーを選ぶこと。
 そして、お客様ご自身が努力することを厭わないこと。

 このポイントを理解していただいてから、一条工務店を検討していただくという営業スタイル。
 お客様に理解していただくために一所懸命になるコト。
 商品の売り込みではなく「家造りの判断基準」からわかりやすくご説明するコト。 

 『そんなこと、わかってる!』
 『買うのは私たち』
 『あっちと変わらないでしょ?どこだっておんなじよね』
 
 キャリア入社の方が「一条の営業マン」になるための大きなハードルです。
 
 引渡したらオシマイの営業マンではないんです。
  ・・・立派なのに、坪単価はこんなに安い!
  ・・・営業マンは、希望をなんでもハイハイと受け入れてくれてサイコー。
 目の前の甘い蜜で惑わさない、長期的な財産としての家造りを語らなくてはいけないのです。

 それを伝えるためのスキル「お客様以上の真剣さ」。お客様の評価にモノサシはありません。
 見え方は持っているキャラクターでも違いますし、ただまくし立てるだけでもNG。
 数字にならないからこその苦悩。上手くいかない時の大変さが伝わってくるんです。

 それを乗り越えて掴んだ「お客様の笑顔」の結晶・・・。それが「祝!一棟」です。
 
 これからは、お客様の笑顔の数が、報酬となって、家族の笑顔に変わっていきます。
 背中がたのもしく見えはじめる「祝!一棟」。これからも楽しみにして待っております。

 -総務部 吉田-